朗読発表会準備から当日まで

朗読コラム

朗読アカデミー四季の森では毎年1回、グループ全体の朗読発表会を行っています。
朗読発表会といえば、一番悩むのが「作品選び」ですが、今回は「作品選び」が終わった後からの準備について紹介したいと思います。

当日使用する原稿を用意

当日使用する原稿はぺらべらのコピー用紙だと、会場の空調の関係で、読んでいる最中にコピー用紙がひらひらと動いていまったり、自分の手が震えて、コピー用紙がひらひらと不安定になってしまう可能性があります。
少し硬めの台紙に原稿を貼るなどして、ひらひらとならないような工夫をしておくと安心です。
原稿(台紙)の大きさは小さい方が扱いやすいです。A4サイズ以上だと読んでいるときに顔が隠れやすくなります。B5サイズ以下にすると顔が隠れるリスクは低くなると思います。そのかわりページめくりが多くなります。案外ページめくりは失敗しやすいです。ページがめくれずに慌てる、などのないよういページをめくる練習もしておくと安心です。

マイクとの距離

発表するとき一番大事なことは、朗読している声が観客にしっかり聞こえる、ということです。せっかく上手に朗読ができたとしても、声がマイクにのっていない、声が観客に聞こえていないとなると台無しとなってしまいます。マイクを使用する場合は、しっかりマイクに声をのせることが重要です。
マイクと口の距離は10cm~15cm(マイクの種類にもよります)。そしてマイクの向きを口にまっすぐ向ける。この2つを朗読している最中も意識するようにします。
朗読していると原稿の方に意識がいき、口がマイクからはずれてしまうことが多くなりますので、気を付けるようにします。

観客に視線を向ける

朗読するとき、忘れていはいけないことは、「観客」です。
朗読は観客へ届けるために読んでいます。
相手に伝えるためには、視線を向けることが大事です。
原稿だけを見る(顔が下を向いている状態)のではなく、ところどころ顔をあげて観客へ視線を向けるようにしましょう。

発表会に参加することは、朗読上達への一番の近道です。
大人になって「緊張する」場面などめったにありませんが、発表会では非日常を味わえることも人生の楽しみのひとつになりますね。

朗読アカデミー四季の森 佐藤朗読教室 講師 佐藤